組手中にぎっくり腰に!!
私は若いころからの腰痛持ちで、学生時代から腰痛やぎっくり腰に悩まされることが、度々ありました。冬場に、寒くなったので寝床にマットレスを敷いただけで、その柔らかさで腰を痛めてしまうくらい、すぐに腰痛になりやすかったです。
そんな状況にもかかわらず、昔から体を動かすのが大好きで、筋トレや水泳、そして今も続いている格闘技をやってきました。若い頃は、筋トレの知識もほとんどなく、無茶なフォームで頑張りすぎて、やたら腰も痛めました。
それでも懲りずに40代後半の今でも、年甲斐もなく格闘技や筋トレをやっております。歳を重ねて、筋トレに関して知識を身につけたこともあって、筋トレではフォームを意識しているせいか、腰を痛めることはなくなりましたが、時折何かの拍子で腰痛が再発することは、頻繁にあります。
そんな私が、稽古中に情けない思いをしたのは、数年前のある稽古の日のことでした。仕事が忙しかったので、しばらく稽古に参加ができず、ようやく仕事もひと段落して、久々に稽古に参加したときのことでした。最初の基本の動作や技をかける練習のときは、気になる腰の方は問題がなく感じられ、久々の稽古とはいえ、動きもまずまずのものでした。
そこで私も調子に乗ってしまい、ミットでの突きや蹴りをガンガンに打ちまくった後、組手に入りました。久しぶりなのでうずうずしていたせいか、組手の方も張り切ってしまいました。
稽古仲間数名を相手に組手をした後、私が張り切っているのを見て、先生もうずうずしていたらしくて、先生からお呼びがかかり、お手合わせいただきました。さすがは先生で、見事なコンビネーションによって、私は翻弄されてしまいました。
トリッキーな技を駆使して、先生は私を撹乱させ続け、つい私は思わず上体が前かがみになり、体勢が崩れてしまいました。私が体勢を立て直そうとして、急に上体をあげた、その瞬間のことでした。腰のあたりから稲妻のような激痛が走り、目の前から火花が飛び散るような感覚に襲われました。
組手前は勇ましく堂々と前に出てきたにもかかわらず、戻るときは、片手を腰に当てながら、前かがみで腰を曲げながら痛そうに歩いて戻るという、大変情けない結末でその日の組手は終わりました。稽古の翌日からがまた大変で、わずかな段差があるだけでも、突然腰の激痛が走り出す状況がしばらく続きました。
階段の昇り降りはもちろん、電車の乗り降りや普通に歩いているときでさえ、突如電撃のような痛みに襲われ、手すりに掴まらないとまともに歩けず、日常生活に支障が出る状況がしばらく続きました。職場が徒歩圏内だったため、稽古の翌日に診察で休んだ以外は、このような状態でも、手すりやガードレール、電柱などに掴まりながら、打ちひしがれるように職場へと通っていました。のたうち回りながら歩道を歩いているさまは、側から見たら、きっと異様な光景であったでしょう。2〜3週間はこんな状況が続いて、ようやく痛みは落ち着きました。稽古中にぎっくり腰になったその日は、早く動きたいばかりに準備運動も満足にせず、しかも冬場ということもあったことが、とんだ災難につながりました。それ以来、稽古前には入念に腰を回したりストレッチをしたりすることを、心がけるようになりました。年齢が年齢ということもあるので、稽古以外でも、普段の姿勢には気をつけて、暇を見つけて腰の筋肉をほぐすようにして、ぎっくり腰の方はそれ以来起こっていません。
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